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▼翼面積グラフ、翼厚グラフ
▼翼面積グラフ、翼厚グラフ

○翼面積

 翼面積をグラフにしてみました。
_yokumensekim1.jpg

SNIPEが圧倒的に小さいの?
実はこう↓
_yokumensekim2.jpg

新型○○○は、こんなに性能アップしました、みたいなプレゼンやる時は、
前者のようなグラフがいい、中身よりも見た目や外っ皮で評価される時代だから。

翼面積が大きいほうが「浮く」の?
沈下率は翼面積じゃなくて、翼面荷重や翼形で決まる。現在はメカが軽く、小翼面積でも軽翼面荷重にできたり
するから、翼面積だけで「浮き」は決まらない。それに、「浮き」は沈下率だけでは決まらない。
だいたい、「浮き」なんていう量は無い。(後述)

翼型・翼面荷重が同じで、翼面積だけが違う場合に何が違うかというと、大きいほうが外乱で少し動きにくくなる
ことがある(平面形にもよる)。ただし翼が重くなるとランチでヨー収束が遅くなるから、ランチ高度にはマイナス
要因だ。ランチパワーもいる。

               大翼面積機  小翼面積機
------------------------------------------
外乱に対する安定性     ○       ×
ヨードリフトの収束       ×       ○
ランチで必要なエネルギー  ×       ○

翼面積が変わると、この3点とレイノルズ数が若干変わる。


○翼厚
 グライダーにとってとにかく欲しいのはL/Dや侵入性だけれど、飛ばしやすさや楽しみやすさ、気軽さ、
サーマルの乗りやすさなどから、「浮き」「粘り」という表現で、扱いやすさを求める人も少なくない。

「浮き」「粘り」という性能指標(量)は無い。沈下率とも違うだろう。なぜかというと・・・
たぶんほとんどの人が「良く浮くな~」「粘るな~」と感じるのは、沈下率だけの影響ではないと思う。
同じ最小沈下率を持っていたとしても、薄翼機は速度が容易に上げられるので、「浮く・粘る」感覚が弱く感じられる
かもしれない。逆に厚翼機は抵抗が大きく速度が上がりにくいので、同じ最小沈下率であっても「浮く・粘る」感覚が
強く感じられるかもしれない。それに加えて静安定と動安定が良ければ、さらに「浮く・粘る」ように感じるはずだ。
(たとえ最小沈下率が同じでも)

「沈下率」はバラストやキャンバーで変更できる。しかし翼厚は変更できない。
翼厚の効果による「浮く・粘る」と言われる感覚はセッティングで変更できないから、それが機体の個性になる。

翼厚をグラフにするとこのようになる↓
 yokuatsu.jpg

Tweagleが圧倒的に薄翼か?

これも実はこうだ↓
 yokuatsu2.jpg
実はあまり差が無い。

しかし・・・
SnipeとTweagleを投げてみると違いが感じられる。
翼厚比のわずかな違いが大きく影響することは、自作機でテスト経験がある人は知っていると思う。

そうは言っても全体のDLGから見れば、SnipeとTweagleは真っ直ぐ飛ぶことに関しては似ているほうだろう。
Voltex2、Streamや、ブラスターなどに比べれば薄翼だ。SnipeとTweagleで大きく違うのはむしろショートテール
&ショートノーズと、わずかに異なる平面形、翼厚分布の違いによる効果かもしれない。

翼面積が大きいほど、そして翼厚比が大きいほど抵抗が増えるので、試しに翼面積と翼厚比の積をグラフにしてみた。
正確にはそう単純じゃないけれど、これが大きいほど質量が必要になるかもしれない。
yokumenn_yokuatsu.jpg

これで見るとSnipeとTweagleの数値はさらに似てくるから、要求質量は大差ないかもしれない。ただTweagleは
より薄翼で翼面積がわずかに大きい。よって、ランチでは抵抗が少なく、ターンでは翼面積でしっかり沈下を抑
えることができる。外国産だけれど、一部を除いた多くの非力な日本人には合う機体かもしれない。

翼厚を増やす、翼面荷重を減らす、キャンバーを増やす、この3つはどれも抵抗感が増すけれど、それぞれ
ちょっと違った特性をもたらす。SnipeとTweagleの滑空特性の違いはそういった要因から生じているのだろう。
DSC_0051s.jpg

扱いやすさで見れば、
 ブラスターはゆったりドライブ向きのどっしりクラウン、
 Snipeはレーシング入門的な役割をもったGT-R、 
 Tweagleはサーキット専用車両、
かもしれない。 これは私のイメージだから、クルマ好きの人ならポルシェやフェラーリ、あるいはApriliaや
Ducatiでも引っ張り出して来て例えてもらっても面白いかもしれない。
sssDSC_0050.jpg
「性能」と「扱いやすさ」のバランスをどうとるかはフライヤーの問題だ。
多くのフライヤーは飛び方の原因を機体に求めすぎている気もする。

トンビなんてとても重いのに、文句も言わず優雅に上がってしまう。

 いろいろ見ていると世界のトップレベルの選手も思い思いの機体を使っているみたいだ。優勝機って言ったって、
実はメーカーサポートがあったり(タダでもらっている)、自分で設計していたり、自国の代表的な入手しやすい機体
だったりと、優勝機だからって一番の機体を選んでいるとは限らないし、それに誰が飛ばしても一番良く飛ぶとは
限らないし、どんな条件でもベストとは限らないし、すべてのタスクでベストとは限らないし、それよりなにより一長
一短なのだから、1番の機体なんて決まらないというのが真実だと思う。

 それに、作りやすさとか、綺麗さ、耐久性、デザインとか、わがままを言いだしたらそれはもうキリがなく、たぶん
100ぐらいの評価要素があって、何をどれだけ優先するか、つまり多項式の係数みたいなものも人それぞれだ
から、1番の機体なんて価値観で大きく変わる。世界戦のどの選手も、何らかの理由で飛ばすことになった機体
を大会に持ち込み、それでベストを尽くしているんだと思う。

ssCIMG1371.jpg
機体づくりはかなり面倒だ。クロス、エポキシの選定や道具の準備だけでもものすごい労力がかかる。
 作業が終われば道具の整理と掃除。部屋や体は粉塵だらけになるし、溶剤やエポキシのガスを吸引したり、
カーボンの細かいチクチクを肺に吸い込んだり目に入れたりすることは、マスクやメガネなんてしたって完全には
避けられない。ちょっと書いてもこんな感じだけれど実際はそれはもうたくさんの作業や犠牲があってとにかく大変
で、もはや生活どころか人生を捧げる作業だ。

 どんな機体でもそうやって面倒な事を誰かがやってくれて作られているわけで、それが産業製品で有ろうと
無かろうと、リブ組み機だろうとコンポジット機だろうと、自分好みに飛ぼうが飛ぶまいが、世界のすべての機体に
敬意を表したいものだ。

 機体が飛んでくれるんじゃなくてフライヤーによるところが大きいのがこの世界。そうじゃなければ世界中で
特定の機体ばかり優勝してしまう。実際はバラバラだったり、強い選手が使っているから常勝だったりする。

 どんな機体でも、セッティングしていくと結局は同じような特性に近づいていくことが多い。揚力過多なら
バラストを増やし、揚力不足ならバラスト少なめでキャンバーを下ろす。舵が効かなければ舵角を増やしたり、
効きすぎれば舵角を減らしたりと、結局しっかりとコンディションに合わせると同じようなものになってしまう。

この機体はこのコンディションに合わない!、なんて言っている人がいたら、
それはあなたがそのコンディションに合わせていないからなのです。

ただ、ランチパワーに自信が無い場合は、抵抗の少ない機体で軽く作るのがいいだろう。抵抗がある機体ほど
重さが必要になる。350g機を53mまで上げるエネルギーは、230g機を80mまで上げるエネルギーとほぼ
同じだ。(空気抵抗を無視した概算値)

ランチパワーがある人は、もう何でもいいだろう。セッティング次第だ。

とはいっても、ああだこうだ機体を見るのも楽しいことなので、お金がある人は新しいのをどんどん買って、
お金をばらまいてもらうのもいいかもしれない。(無い人でも買ってる?)

最新グライダーだろうと最新ジェット戦闘機だろうと、それらを作ったのはまともに飛ばない性能の悪い飛行機から
始まった歴史や、航空技術者を育てた10mも飛ばない紙やバルサの飛行機があったからだろう。

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