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▼翼面積グラフ、翼厚グラフ
▼翼面積グラフ、翼厚グラフ
○翼面積
翼面積をグラフにしてみました。
SNIPEが圧倒的に小さいの?
実はこう↓
新型○○○は、こんなに性能アップしました、みたいなプレゼンやる時は、
前者のようなグラフがいい、中身よりも見た目や外っ皮で評価される時代だから。
翼面積が大きいほうが「浮く」の?
沈下率は翼面積じゃなくて、翼面荷重や翼形で決まる。現在はメカが軽く、小翼面積でも軽翼面荷重にできたり
するから、翼面積だけで「浮き」は決まらない。それに、「浮き」は沈下率だけでは決まらない。
だいたい、「浮き」なんていう量は無い。(後述)
翼型・翼面荷重が同じで、翼面積だけが違う場合に何が違うかというと、大きいほうが外乱で少し動きにくくなる
ことがある(平面形にもよる)。ただし翼が重くなるとランチでヨー収束が遅くなるから、ランチ高度にはマイナス
要因だ。ランチパワーもいる。
大翼面積機 小翼面積機
------------------------------------------
外乱に対する安定性 ○ ×
ヨードリフトの収束 × ○
ランチで必要なエネルギー × ○
翼面積が変わると、この3点とレイノルズ数が若干変わる。
○翼厚
グライダーにとってとにかく欲しいのはL/Dや侵入性だけれど、飛ばしやすさや楽しみやすさ、気軽さ、
サーマルの乗りやすさなどから、「浮き」「粘り」という表現で、扱いやすさを求める人も少なくない。
「浮き」「粘り」という性能指標(量)は無い。沈下率とも違うだろう。なぜかというと・・・
たぶんほとんどの人が「良く浮くな~」「粘るな~」と感じるのは、沈下率だけの影響ではないと思う。
同じ最小沈下率を持っていたとしても、薄翼機は速度が容易に上げられるので、「浮く・粘る」感覚が弱く感じられる
かもしれない。逆に厚翼機は抵抗が大きく速度が上がりにくいので、同じ最小沈下率であっても「浮く・粘る」感覚が
強く感じられるかもしれない。それに加えて静安定と動安定が良ければ、さらに「浮く・粘る」ように感じるはずだ。
(たとえ最小沈下率が同じでも)
「沈下率」はバラストやキャンバーで変更できる。しかし翼厚は変更できない。
翼厚の効果による「浮く・粘る」と言われる感覚はセッティングで変更できないから、それが機体の個性になる。
翼厚をグラフにするとこのようになる↓
Tweagleが圧倒的に薄翼か?
これも実はこうだ↓
実はあまり差が無い。
しかし・・・
SnipeとTweagleを投げてみると違いが感じられる。
翼厚比のわずかな違いが大きく影響することは、自作機でテスト経験がある人は知っていると思う。
そうは言っても全体のDLGから見れば、SnipeとTweagleは真っ直ぐ飛ぶことに関しては似ているほうだろう。
Voltex2、Streamや、ブラスターなどに比べれば薄翼だ。SnipeとTweagleで大きく違うのはむしろショートテール
&ショートノーズと、わずかに異なる平面形、翼厚分布の違いによる効果かもしれない。
翼面積が大きいほど、そして翼厚比が大きいほど抵抗が増えるので、試しに翼面積と翼厚比の積をグラフにしてみた。
正確にはそう単純じゃないけれど、これが大きいほど質量が必要になるかもしれない。
これで見るとSnipeとTweagleの数値はさらに似てくるから、要求質量は大差ないかもしれない。ただTweagleは
より薄翼で翼面積がわずかに大きい。よって、ランチでは抵抗が少なく、ターンでは翼面積でしっかり沈下を抑
えることができる。外国産だけれど、一部を除いた多くの非力な日本人には合う機体かもしれない。
翼厚を増やす、翼面荷重を減らす、キャンバーを増やす、この3つはどれも抵抗感が増すけれど、それぞれ
ちょっと違った特性をもたらす。SnipeとTweagleの滑空特性の違いはそういった要因から生じているのだろう。
扱いやすさで見れば、
ブラスターはゆったりドライブ向きのどっしりクラウン、
Snipeはレーシング入門的な役割をもったGT-R、
Tweagleはサーキット専用車両、
かもしれない。 これは私のイメージだから、クルマ好きの人ならポルシェやフェラーリ、あるいはApriliaや
Ducatiでも引っ張り出して来て例えてもらっても面白いかもしれない。
「性能」と「扱いやすさ」のバランスをどうとるかはフライヤーの問題だ。
多くのフライヤーは飛び方の原因を機体に求めすぎている気もする。
トンビなんてとても重いのに、文句も言わず優雅に上がってしまう。
いろいろ見ていると世界のトップレベルの選手も思い思いの機体を使っているみたいだ。優勝機って言ったって、
実はメーカーサポートがあったり(タダでもらっている)、自分で設計していたり、自国の代表的な入手しやすい機体
だったりと、優勝機だからって一番の機体を選んでいるとは限らないし、それに誰が飛ばしても一番良く飛ぶとは
限らないし、どんな条件でもベストとは限らないし、すべてのタスクでベストとは限らないし、それよりなにより一長
一短なのだから、1番の機体なんて決まらないというのが真実だと思う。
それに、作りやすさとか、綺麗さ、耐久性、デザインとか、わがままを言いだしたらそれはもうキリがなく、たぶん
100ぐらいの評価要素があって、何をどれだけ優先するか、つまり多項式の係数みたいなものも人それぞれだ
から、1番の機体なんて価値観で大きく変わる。世界戦のどの選手も、何らかの理由で飛ばすことになった機体
を大会に持ち込み、それでベストを尽くしているんだと思う。
機体づくりはかなり面倒だ。クロス、エポキシの選定や道具の準備だけでもものすごい労力がかかる。
作業が終われば道具の整理と掃除。部屋や体は粉塵だらけになるし、溶剤やエポキシのガスを吸引したり、
カーボンの細かいチクチクを肺に吸い込んだり目に入れたりすることは、マスクやメガネなんてしたって完全には
避けられない。ちょっと書いてもこんな感じだけれど実際はそれはもうたくさんの作業や犠牲があってとにかく大変
で、もはや生活どころか人生を捧げる作業だ。
どんな機体でもそうやって面倒な事を誰かがやってくれて作られているわけで、それが産業製品で有ろうと
無かろうと、リブ組み機だろうとコンポジット機だろうと、自分好みに飛ぼうが飛ぶまいが、世界のすべての機体に
敬意を表したいものだ。
機体が飛んでくれるんじゃなくてフライヤーによるところが大きいのがこの世界。そうじゃなければ世界中で
特定の機体ばかり優勝してしまう。実際はバラバラだったり、強い選手が使っているから常勝だったりする。
どんな機体でも、セッティングしていくと結局は同じような特性に近づいていくことが多い。揚力過多なら
バラストを増やし、揚力不足ならバラスト少なめでキャンバーを下ろす。舵が効かなければ舵角を増やしたり、
効きすぎれば舵角を減らしたりと、結局しっかりとコンディションに合わせると同じようなものになってしまう。
この機体はこのコンディションに合わない!、なんて言っている人がいたら、
それはあなたがそのコンディションに合わせていないからなのです。
ただ、ランチパワーに自信が無い場合は、抵抗の少ない機体で軽く作るのがいいだろう。抵抗がある機体ほど
重さが必要になる。350g機を53mまで上げるエネルギーは、230g機を80mまで上げるエネルギーとほぼ
同じだ。(空気抵抗を無視した概算値)
ランチパワーがある人は、もう何でもいいだろう。セッティング次第だ。
とはいっても、ああだこうだ機体を見るのも楽しいことなので、お金がある人は新しいのをどんどん買って、
お金をばらまいてもらうのもいいかもしれない。(無い人でも買ってる?)
最新グライダーだろうと最新ジェット戦闘機だろうと、それらを作ったのはまともに飛ばない性能の悪い飛行機から
始まった歴史や、航空技術者を育てた10mも飛ばない紙やバルサの飛行機があったからだろう。
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【2015/05/10 22:31】
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TWEAGLE
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▼Tweagleインプレッション -- Snipeとの違い その5 --
--- 厚翼の意味 ---
このように、厚翼の大きな利点は沈下率とはもはや言えません。
(厚翼はバラストが必要になる。薄翼でもキャンバーで沈下が抑えられる。)
むしろ厚翼と薄翼の大きな違いは次の点です。
(1)主翼の剛性が上がる
エポキシの柔らかさ、内部構造の弱さ、ハイアスペクト機などで、翼厚が必要になることがあります。
(2)エルロンサーボを翼内に入れやすい。
同じ翼厚%でも、ハイアスペクトだと翼厚が薄くなります。
Voltex2(=翼内サーボ)が厚翼なのはそういうことかも。
(3)L/D特性が初心者向きになる。
次のような傾向が出しやすくなる面があります。(ただし翼型による)
薄翼・・・最大L/Dが上げやすい。L/Dが良い範囲が狭くなる傾向。(レーシングエンジン?)
厚翼・・・最大L/Dは落ちるが、L/Dが良い範囲を広くしやすい。(フラットトルク?)
(4)動安定の違い
動安定は、小さく軽いDLGでは重要だと思っています。
薄翼の典型的なペネトレーター(バラスト無しで侵入性が良い薄翼機)は、失速しやすい、
失速が速いと、感じる人も少なくないようですが、実際は失速速度はかなり遅いです※。
※必要以上のバラストを積んだ場合や、翼面荷重が異常なほど大きくなった場合は別として。
○ 失速速度は十分遅い、静安定もある、のになぜ失速に入りやすく感じることがあるのか?
⇒動安定が悪いことが良くあります。
動安定が悪いと、失速速度が遅くても、静安定があっても、失速に向かっていこうとしてしまい、
失速速度が速いと感じてしまいます。
○同じ製品・重さなのに、人によって沈下率が大きい場合があるのはなぜか?
⇒動安定が悪いと、失速を恐れる操縦になり、速度が速めになってしまいます。
つまり暴走です。薄翼は抵抗が少ないので暴走も容易です。
○薄翼は?
⇒エネルギーロスが少ないので高性能機になる傾向はありますが、動安定が悪化する場合があります。
○厚翼は?
⇒水中の振り子と似ています。振動がすぐ収まります(減衰振動)。
エネルギーを捨てているからです。安定性と引き換えに、性能が犠牲になります。
○Snipeは?
⇒抵抗が大きく、常にブレーキがかかっている感じです。その結果、暴走しにくく、速度が
上がりにくいので、ラフな操縦による沈下率悪化は起きにくくなります。万人向けです。
そのかわり、進みたいときにも進みません。
○Tweagleは?
⇒抵抗が少なく、滑空角を増やすと容易にスピードアップします。
遅くも速くも進めます。操縦に対して素直に反応するレーシングマシンです。
薄翼は揚力を出すために余計にキャンバーを下ろします。すると「静安定」まで悪化します。
エキスパート向けです。
○一言でいうなら?
⇒TweagleとSnipeは、F1とGT-Rのようなイメージでしょうか^^
(6)失速速度の違い
それほど違いはないと思います。厚翼はバラストが必要になるので、同じ侵入性にしたら
厚翼でも失速が速くなるからです。もしかすると同じ侵入性にそろえて比べると、逆転している
かもしれませんね(未確認)。
SnipeとTweagle、似ているところもあれば、違うところもあります。
Snipeはブレーキがかかりながら飛ぶイメージで、暴走しにくいですが、進みたいときにも進みません。
バラストにより沈下率が悪化し、サーマル上昇率も悪化します。セッティングで特性はあまり変えられ
ません。
Tweagleは薄翼で、どんどん前に出ようとします。セッティングと操縦で速度が自由に変わります。
バラストにあまり依存せず、キャンバーで飛行中に侵入性/沈下率の比率は自由に変えられます
から、沈下率と侵入性の両立が可能です。
強風時でもちょっとダウンを打つだけで済み、ダウンをやめても速度を維持しやすいので、あまり高度
が落ちずに前に出てくれます。高速L/Dも抜群です。ただし前に出たら自分で速度を落とす必要があり
ます。よりエキスパート向けです。
ツーリングマシンSnipe? と、レーシングマシンTweagle?
どちらが好みに近いかはこれで判断できると思います。どちらもいい機体ですね。
【2015/04/17 21:20】
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TWEAGLE
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▼Tweagleインプレッション -- Snipeとの違い その4 --
--- 沈下率の比較方法とは? ---
沈下率が同じになるように、Tweagle/Snipeを調整することはできます。(Tweageのキャンバーを強めに)
侵入性が同じになるように、Tweagle/Snipeを調整することはできます。(Snipeにバラストを追加)
よって、沈下率や侵入性は、単独で見ても意味がありません。(可変キャンバーの場合)
しかし、次のような比較なら意味があります。
1.『 TweagleとSnipeを同じ沈下率にした時に、どちらの侵入性が高いか? 』
(あるいはTweagleとSnipeを同じ侵入性にした時に、どちらの沈下率が小さいか?)
Snipeのほうを重くして、軽いTweagleと比較することになります。
これは現在テスト中です。感触はわかってきましたが、人の感覚というのはいいかげんです。
やはり定量的に見たいところ。
2.『沈下率/侵入性のバランスが、飛行中にどれだけ変更できるか?』
これは、
「サーマルでは強キャンバーで小さい沈下率で急上昇。その後、キャンバーを戻して高速帰還」
といった飛行のために重要です。風が強いほど、このメリハリが必要になります。
Snipeのほうが厚翼なので、常にブレーキがかかっている感じになります。キャンバーを戻しても
抵抗が減らないため、よりバラストが必要になります。そしてバラストで沈下率が増え、サーマル
上昇率が悪化します。
ただ、ブレーキがかかっているわけですから、暴走しにくく、初心者には飛ばしやすいと言えます。
ただしブレーキは取り除くことができません。抵抗の多い厚翼機の宿命です。
Tweagleは薄翼で抵抗が少なく、前に進みたがる機体ですから、キャンバーを多めに下ろして
沈下率を抑えます。帰還時はキャンバーを戻すだけで高速帰還ができます。ダウン打ちも少なくて
済みますから、少ない高度ロスで帰還できます。そしてバラストが少なくて済むので、サーマル
上昇率は高いままです。
端的に言えば、(両機を相対的に端的に表した場合)
Snipe=ブレーキがかかっている。Tweagle=かかっていない(よりフリーに進む)。
Snipe=バラスト依存性が大。 Tweagle=バラスト依存性が小。
Snipe=飛行中に侵入性を上げにくい。(バラストで調整) Tweagle=飛行中に侵入性を上げやすい。(キャンバーで調整)
Snipe=強風下ではサーマル上昇率が犠牲。 Tweagle=強風下でも、サーマル上昇率は高いまま。
といった傾向になります。
SnipeとTweagleの違いはそれだけではありません。
(続く)
【2015/04/15 21:41】
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TWEAGLE
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▼Tweagleインプレッション -- Snipeとの違い その3 --
▼Tweagleインプレッション -- Snipeとの違い その3 --
【沈下率】
沈下率(sink rate)はグライダーの性能指標としてはあまり重要視されませんが少し触れてみます。
--- 翼厚は必要か? ---
Snipeのほうが厚翼です。 では、Snipeは沈下率の点で有利なのか?
競技用の紙飛行機は、紙1~2枚の超薄翼ですがキャンバー翼(※1)でとてもよく浮きます。
※1 実はキャンバー翼ではないゴムカタパルト部門の垂直上昇機(ほとんど平板!)でさえ、調整すれば非常に
良く浮きます。キャンバーさえ必要ないのです。(実際にはReもからむ。)
沈下率を減らすのに、翼厚は実はさほど必要ありません。
--- 沈下率の比較 ---
厚翼ほど、侵入性を上げるのにバラストが必要です。そして沈下率が増えます。
Snipeにバラストを積み、Tweagleと同じ侵入性にそろえた場合、
Snipe/Tweagleどちらが沈下率が小さいでしょう?
わかりませんよね。
「厚翼は沈下率が小さい(※2)」 とは一律には言えないわけです。
(※2・・・同じ翼面荷重で比較してしまっている。性能ではない「翼面荷重」を揃えても意味が無い。)
(続く)
【2015/04/14 19:06】
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TWEAGLE
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▼Tweagleインプレッション -- Snipeとの違い その2 --
▼Tweagleインプレッション -- Snipeとの違い その2 --
▽テールはかなり短い
【高速特性(高速L/D・侵入性)】
Tweagleのほうが薄翼なので、典型的なペネトレーター(侵入性を重視した機体)です。
設計者によればTWISTER3よりL/Dが上がっていて、Max L/D時の速度も速くなったということです。
【安定性】
ショートテールですが不安な感じはありません。設計者の言う「上尾翼の効果」も多少あるでしょう。
初飛行は強風下でしたが、安心感がありました。
【コントロール性】
素早くターンに入れやすい機体です。ショートテールの効果と、マスの集中化、翼端の軽量化も
関係していると思われます。それなのに直進性も悪くありません。やはり上尾翼の効果はありそうです。
エルロンは+-10mmですが、荒れた中でも十分です。6mmで飛ばしている仲間もいるぐらいです。
(続く)
【2015/04/08 21:36】
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TWEAGLE
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▼Tweagleインプレッション --- Snipeとの違い ---
▼Tweagleインプレッション --- Snipeとの違い ---
Tweagleを早々と手に入れていたのに手つかずのまま冬入り。冬の間に製作し、やっとTweagleが飛びました。
▽見た目は似ている・・・
【製作編】
メカ搭載方法は以前から図面を描いていましたが、結局はオーソドックスなメカプレート式です。
他の方法も試作しましたがボツにしました。動作時も含めた干渉、耐フラッター性、ブレーキ、重心、剛性・耐久性、
リンケージ調整、メンテナンス性、信頼性、動作精度などをすべて両立させるためにに、CADで確認しながら絶妙な
位置に微調整。ギター弦はパイプなどを介することもなくテールまで一直線です。
エレベーターの動作精度は特に重要ですね。
先に作った人から聞いていた情報で、エルロンホーンのサービスホールが開いたままだと、上昇姿勢が変わったり音
が出たりするらしく、テープで塞ぐといいということです。
▽まったく異なる尾翼・・・
【飛行編】
TweagleとSnipeを、同じ日の同じ時間帯に、ほぼ同じ重心で比較しました。
バラストなし比較というのは意味が無いし、同重量での比較も意味が無いし、同じ翼面荷重での比較も意味が無い
です。バラストでランチは上がるし、侵入性も上がるからです。
ときどき厚翼なのに○○○のほうが上がる、なんてことがあったり聞いたりするけれど、よく聞くと重かったりする。
ノーバラストでの比較は意味が無いわけです。
そこで1つの例として、バラストを積んでほぼ同じ沈下率(これも人間の感覚だから精度は悪いです)にしてのテスト
もしました。これでランチが上がるならそちらがランチでは有利ともいえるからです。(実際には他の要素もあって
総合的に有利とはいえないけれど)
いろいろな比較の結果は航空力学通りでしたが、どういう違いがあるのか書いてみます。
▽同じではない平面形・・・
【ランチ編】
Tweagleはやはり楽に上がる。軽く投げてもス~と上がってしまう。
Snipeより薄い中央翼型や、マスの集中化、主翼下の抵抗が少なそうなスリム胴体などの効果もあるでしょう。
腰や肩に爆弾をかかえている人は、体に優しい80%ランチがお勧めです。Snipeより少ない体力(パワー、力、速度)
で同じ高さに上がります。
Snipeだってかつての機体から比べると上がるほうだけれど、Tweagleと比べてしまうと抵抗感やエネルギー損失感が
ある。Tweagleと同じ高さに上げるにはバラストが必要になり、Tweagleよりも翼面荷重は多めになる。バラストを積んで
も積まなくても、Snipeは同じ高さに上げるのにより多くの力や速度やパワーが必要でした。
では翼厚の厚いSnipeには、「沈下率」でアドバンテージがあるのか? これは後述します。
【2015/04/05 14:46】
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TWEAGLE
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Tweagle comming
【Tweagle】 何か月前の注文だったろうか。どれも綺麗。TWISTER3も来た。
2014オランダ選手権第3戦も優勝したとのことで、3連勝です。
※TweagleなどのDLG情報はFBでも流しているので、早く知りたい方はそちらを。
▼SNIPEとの比較(ノーズ): 前縁を合わせてあります。
ノーズがかなり短い。これはTW3から一貫しているが、やはりお約束の慣性モーメントの減少(ヨーのドリフトを減らしてランチUP)が目的だろう。さらに、CGより前の側面積が減るということは、アクロ機のナイフエッジ効果が減るのと同じ理屈で、リリース後のヨードリフトが減少し、ランチ高度UPになる。さらには空力的なピッチへの悪影響(ピッチ復元を妨害)も減少するわけだから、ショートノーズは一石三鳥なのだ。
太さはSNIPEも同じくらいだが、ウラジミール胴体は貫通ブームのために容積が無駄になっていて、太い割にメカが積みにくい。コーンがBlasterと共通だが専用設計にしてもらいたいところだ。これは単にコストを下げるためだろう(といってもSNIPEはぜんぜん安くない)。
一方、Tweagleは中が空っぽだから容積をフルに使える。4サーボをノーズに入れる設計だ。
▼SNIPEとの比較(尾翼):
面積はTweagleのほうが少ないと思う。しかもブーム上の水平尾翼取り付け位置がSNIPEよりかなり前だ、凄い。それでいて安定させるためにいろいろな工夫があると思われる。(少なくとも4つは見つけた)。ランチ高度UPのために犠牲にした安定性をカバーするために、基本的に安定志向の設計に見える。コンテストでは安定性はとても大切だ。
▼SNIPEとの比較(midポッド):
翼下ポッドは、SNIPEは最大で34mmも幅があるので、有効翼面積が減ってしまうし、まるでスパンも短くしたようなもの。 Tweagleの翼下は細い! SG2のような感じのパイロン方式だ。パイロン断面は対称翼形になっている! 抵抗が少なそうだ。この細さでエルロンロッド内装である! クリックすると拡大して、まるでF1のステーのような空力的に理想的な断面であることがわかります。
しかも前縁は浮いている!
有効翼面積が大きくとれるし(前縁はフルスパンが有効! SNIPEは34mmも無駄!)、胴体との境界線で生じる抵抗も減るはず。(境界線が短くなるので) これもまるでF1のウイングみたいです。胴体には少なくとも3種類のカーボンを使っているように見える。
▼SNIPEとの比較(ブーム):
前のほうはSNIPEよりかなり太い。長さはもちろんSNIPEより短い。ねじれ剛性は高いと思われる。リリース後の水平尾翼の傾き(ピッチ癖やエネルギーロスが出る)を抑えるのに有効だろう。
ウラジミール機は概して商業的(商業的に成功することを優先する傾向)な印象だ。ただそれはそれで大切なことだから勘違いしてはいけない。グライダーを広く普及させるためには、作りやすさ、安定した生産、代理店の確保も必要なのだから。ウクライナが平和であるといい。
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趣味・実用
【2014/06/26 22:57】
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TWEAGLE
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Tweagleの上尾翼
Q. Tweagleは、なぜ水平尾翼を上にしたのか?
A.私はTW3でいくつかの短いブームのテストをした。その際、下尾翼の場合は低速時に変な挙動を始めることが
あった。それは突然、左か右にターンしてしまうというものだ。それは、上尾翼にしたら解決し、その後は短いブーム
であってもとても良い結果が得られるようになった。小さなターンが容易にできるし、効率の良いロスの少ないターン
が出来る。そういうわけでTweagleでは、そのような短いテールに上配置の水平尾翼を組み合わせ、良い結果を得
ている。
以前TW2において、(ランチで)すぐにピッチアップせず、しばらくの間フラットに出ていくという課題があった。
それはトーションバースプリングの弱さではなく、胴体・ブームの剛性に起因することが分かった。そこでTW3では
多目のカーボンファイバーを使わざるを得ず、若干重くなっていた。そこでTweagleでは楕円ブームを廃止し、真円に
戻したが、ブームを短くしたため、全方向に対して高い剛性が確保できた。その結果カーボンを減らし、ブームを
さらに軽くする(つまりヨー方向の慣性モーメントを減らす)ことができた。
【2014/06/10 19:16】
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TWEAGLE
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Tweagle DLG
Tweagleの戦績報告が来ています。
オランダ選手権第1戦 1位、2位
オランダ選手権第2戦 1位
ユーロ/ワールドツアーHerte 1位
さて、汚染水(トリチウム汚染水)はどうするのでしょう?
トリチウムって何でしょう?
水素の同位体です。つまり単なる水素です。
酸素と化合して水になります。
汚染水は、トリチウムからできた水、を含んだ水です。
実用上、分離できる技術はありません。ぜんぶ水ですから。
トリチウム、つまり水素から何ができるか?
タンパク質、脂質、炭水化物、遺伝子DNAなども水素の化合物です。
つまり我々の体もできます。
DNAをつくっている水素がトリチウムになったらどうなるか?
時間がたつと放射線を出して、ヘリウムになります。
するとその部分の遺伝情報が変わります。突然変異やガンの原因になります。
しかも・・・
トリチウムでできた水は、蒸発し、雨になります。
植物は水を吸収し、それを動物や魚が食べます。
そして環境中で循環します。水素の循環です。
除染なんてできません。ぜんぶ水ですから。
どうするんでしょうね?
どうしようもないんです。現在の技術では不可能です。
だからタンクがどんどん増えている。
【2014/05/27 20:22】
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TWEAGLE
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Tweagle DLG
TW3のAlex氏から、新型を作ったとの連絡が。
翼面積19.8dm2 C52+ロハセルコア入り
4サーボ胴体内装 エルロンロッドは胴体内装
胴体は少し短めにして慣性モーメントを減らした。(ランチ高度UP)
「べリリリリリリリリリィィィィィーハイランチ」とのことです。
▼以下追記
主翼115g、トータル245~250g、翼型=オリジナル
Q.翼形は?
A.オリジナルです。滑空性能は素晴らしく、また乱流の中でも安定している。
Q.コアを入れると重くなるのではないか?
A.今回、コアは慣性モーメントを増加させておらず、むしろ減少させた。なぜならシャーレは翼端も中央も
同じ面密度だが、コアを入れることで中央が重く、翼端側が軽くできたから。
Q.フラッターは起きないか?
A.この機体は起きない。エルロンはとても軽いのでシャーレのエルロンより収束が速い。3mmロッドで
問題なし。RDSより剛性を出した。ロッドは内装、真鍮レバーを使用した。
Q.翼について
A.とても良い。滑空もたぶんTW3より良いと思う。パイロンによる固定方式。エルロンの真鍮
レバーが胴体に入る。
Q.Reの点で不利ではないか?
A.僕も最初はその点を考えたが、TW3のRe=60000時よりTweagleのRe=50000時のほうが高い揚力を得る
結果が出せた。そして翼の設計を終え、TW3と遜色ない滑空性能でありながらランチは10m高く
できるという見込みが立った。滑空はマジでTW3よりいい。なぜならハイアスペクトのほうが
トータルでは抵抗が減らせたためだ。
Q.カラーは指定できるか?
A.このパターンで色の変更は可能
▼追記その2
Q.水平尾翼を上配置にしたのはなぜか?
A.(略)
※少し長い説明をしてくれました。いくつかの実験テストの結果だそうで、一石四鳥の素晴らしい効果が
あります。単に上配置にするだけではあまり意味がないです。
Q.翼厚は何%か?
A.○.○○%だ。 ※教えてくれましたが秘密。:-D
Q.写真のピンクとイエローは蛍光色か?
A.そう、どちらも蛍光(NEON)だ。
Q.Max L/D、MaxL/D時の速度はTW3と比べてどうか?
A.同じ翼面荷重で比較し、TweagleのほうがL/Dは良く、速い。
TW3同様、慣性モーメントをとても重要視して設計していることや、スプレッドカーボンよりも品質の
高い(ムラがない)C52を使っていることから、とても気になる機体です。もしかすると、最も上がる
機体になるかも! TW3より10m高いなら、90mも夢じゃない?
テーマ:
ラジコン・空物
- ジャンル:
趣味・実用
【2014/02/12 00:35】
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TWEAGLE
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リンケージ最適化 (03/18)
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Tweagle comming (06/26)
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